中小企業のテレワーク導入・運用支援|株式会社三晃堂

在宅勤務(テレワーク環境構築)

01.厚生労働省が推薦する自宅等でテレワークを行う際の作業環境について

※引用 = 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_01603.html

上記ページからいくつかピックアップして作業環境の構築について考えてみたいと思います。

部屋 → 設備の占める容積を除き、10m3以上の空間

10m3とは縦横高さの立方体の広さになります。床から天井までの高さが2.5mと仮定した場合は、(縦2m × 横2m × 高さ2.5m = 10m3)で大体2メートル四方の作業場が推薦されます。

どうすればスペースを確保できるのか?

一人暮らしの人などはこのようなスペースを確保するのは難しいかと思います。
可能な限りスペースを確保するにはものを減らすしかありません。まず資料などはクラウドストレージに保管、メモをしたいときはパソコンに打ち込む、どうしても手書きしたいときはiPadなどのペンタブ対応のものを使用するなどすれば、無駄な用紙も必要ないのでデスクの上も散らかりません。このようにパソコンやタブレットだけで完結するようにすればパソコン一つで全ての業務が可能になる場合もあります。
また、お客様の資料や会社に提出する資料などでプリントする必要も出てくるかもしれませんが、ネットプリントを活用することでプリンターは不要になります。

PC → 輝度・コントラスト調整ができる、キーボードはディスプレイと分離

ディスプレイは柔軟な輝度・コントラスト調整ができれば問題ありません。ディスプレイは明るすぎると目の疲れに繋がります。作業に支障が出ない範囲内で明るさを落とすようにしましょう。

次に「キーボードとディスプレイは分離する」についてですが、こちらはかなり重要です。ノートパソコンは基本的にキーボードとディスプレイが一体化しているため、どうしても目線が下を向いてしまいます。
そのため前屈みになり、頭が前に出てしまうため頭痛や肩こりの原因になってしまいます。ノートパソコンを使用する場合はキーボードを別途用意してノートパソコンは台の上に置くなどしてディスプレイと目の位置を合わせましょう。また、デスクトップ型のPCの場合も高さ調整機能がついたものを選び自分にあった高さに合わせられるようにしましょう。

椅子 → 安定して移動できる、高さを調整できる、傾きを調整できる、背もたれ肘掛がある

背もたれと肘掛について

背もたれがない椅子は長時間の作業は背面に負担がかかるため論外です。オフィスで使用されている椅子も背もたれがないものは稀だと思います。肘掛がない椅子は長時間の仕事で腕に疲れが出てしまうので必ずあるものを選びましょう。

安定して移動できる

足にキャスターがついたものを選ぶことでデスクと椅子の位置を細かく調整することができます。

高さを調整できる

高さの調整も椅子選びでは重要になります。デスクが高さ調整できるものがあればいいのですが、なかなか無いと思います。となると椅子の方で細かい高さを調整します。

机 → 必要なものが配置できる広さ、脚が窮屈でない、体型にあった高さ

必要なものは人によって異なると思います。可能な限りコンパクトに仕事できるように書類の電子化やファイルストレージなどを利用してスペースを確保しましょう。
「脚が窮屈でない」は左右の長さが狭い机も奥行きが無い机も足の置き場がなかったりぶつかったりしてしまうのでストレスになってしまいます。また、「体型にあった高さ」については高さが調整できる机もありますが安定しない場合が多いので出来れば実際にデスクを見て高さ調整機能の無いものを選びましょう。

02.最低限、必要なものについて

インターネット環境

インターネット環境は必須になります。
スマホでテザリングして作業することも可能ですが、オンラインミーティングをしていると通信量が多くなり制限がかかったりします。そのため、企業サイドはモバイルWi-Fiを支給したり、インターネット回線を引き込むための費用などを負担するなど、スタッフをサポートすることが重要です。

パソコンやタブレット

スマホだけでもオンラインミーティングや電話の応対などは可能ですがスマホの小さい画面で作業するというのは現実的ではありません。また、使用できるアプリケーションにも制限があります。そのため、仕事に使用できる十分な機能のパソコンやタブレットを利用しましょう。